うつ病に対する世間の認識に注意
おはようございます。
昨日は,久しぶりにうつ病や休職についてネットの情報をあさってみました。
Googleで「うつ病 休職」と検索すれば,わんさかと情報が出てきます。
もちろん全部は見られないのですが,内容はだいたい2つのパターンに分かれるようです。1つは休職しなさいというもの。もう1つはうつ病(特に新型うつ病と呼ばれるもの)はただの甘えだというもの。
どちらが正しいというつもりはありません。
僕は実際にうつ病を患いました。
そこでわかったことは,当人は本当に苦しんでいるということです。
それがただ1つの事実です。
社会環境や家庭環境の変化とともに,人の成長過程や価値観は本当に様々です。
それを画一的な社会規範で縛ろうとするから,歪みが出て当然といえます。
休職制度は,その歪みを是正する機会と捉えてもいいと思います。
そのための社会保険制度です。
苦しんでいる本人も一定の保険料を負担しているわけですから,当然の権利ともいえます。しかし,あからさまに当然という態度や不審に思われる行動も避けるべきだと思います。
例えば,うつ病で休職中の人が海外旅行に行く。
この話題よく耳にしますね。
これはこれで,本人の意図(例えば治療など)があってやっていることでしょう。
それなら僕はいいと思います。
ですが,不審や反感を抱く人(特に会社の人)もいます。
だから,おおっぴらにするのはやめておきましょう。
ネットの情報を見ている限り,世間のうつ病に関する理解は浸透しているとは思えません。僕自身,分かっているわけでもありません。僕以上に苦しんでいる人も沢山いることと思います。それをまるでわかったかのように素人が判断し批判するのですから,あんたはうつ病の何を知っているの?と聞きたくなります。
僕は,うつ病,新型うつ病という分け方には否定的です。当人が苦しんでいるという事実が変わらないから,そんな区分は不要だと思います。うつ病患者の差別的扱いを助長するだけです。
当人が本当に苦しんでいる。
それを周囲の人が純粋に理解することが重要だと思います。
別にうつ病について詳しくなる必要はありません。
たったこれだけのことでいいのです。
これができれば,患者本人だけでなく会社にとっても,最終的にはプラスに働く事が多いように思います。