打たれ弱い人は,社会不適合者なのか?
僕のような会社員の場合,100時間を超える残業など,激務をした結果,うつ病に至ったというケースをよく目にする。
しかし,打たれ弱い僕はそんな華々しいエピソードとは無縁だ。
残業はせいぜい月に10時間程度。
毎日上司にダメ出しを言われ,転職してなかなか成果を出せない自分に勝手に焦りを感じ,一人相撲をした挙句の単なる自爆だ。
恥ずかしくて人に話せやしない。
「打たれ弱いんだなこの人」
と思われるのが嫌で,休職してから1年経った今でも,比較的近所に住んでいる妻の両親にすら話していない。
いくら打たれ弱いといえども,このままではいけないという思いはあって,時折転職サイトをあさるが,僕には目立ったキャリアがない。ということで未経験でもオッケーなものを中心に探してみる。営業関係(特に建築)は比較的多いようだが,ネットで評判をチェックすると大変な激務ということが判明。そんなもの打たれ弱い僕に務まるわけがない。そうやって職をあさっているうちに1つのキーワードが思い浮かんだ。
打たれ弱い,ストレス耐性がない,イコール「社会不適合者」・・・。
休職してから半年ほどは,自分は社会不適合者なのだと思い込んでいた。
健康保険組合からの傷病手当金の支給があるとはいえ,期間は1年半。
まだ1年ほどの期間が残っていたが,将来の展望が全く持てないでいた当時は,毎日が絶望の淵だった。
アラフォー,キャリア無し,特技なし,おまけに打たれ弱い・・・。
そんな人に並の給料を払ってくれる人がどこにいようか?
そう,今から半年ほど前までは,このような思考回路しかない僕は真剣に悩んでいたのだった。