打たれ弱くて何が悪い!!

打たれ弱いがために,38歳にして,うつ病&休職そして退職した僕の日常。キャリアらしいキャリアもない(つまり割の良い転職不可)。だからといって過酷な労働環境も耐えられない。でも生きなくちゃならない。そんなジレンマに陥った僕の試行錯誤の日常です。うつ病&休職は,いろいろな事を気づかせてくれる良いきっかけだと思います。同じような境遇の方の参考になるかもしれません。良かったらご覧になってください。

声なき死者の思い

タイトルがどうしても気になり購入してしまった本。

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自殺や孤独死など,特殊な死体の清掃業を営んでいる著者の記録が綴られた本だ。彼が対峙するのは,死後ある程度時間が経過し腐乱が激しい死体現場など,通常の清掃業者では対応できない場所だ。

 

死後の時間が長いということは発見が遅かったということであり,それだけ身寄りが少ないことの現れでもある。本書では,そんな彼らの部屋の様子や死に至った場所,死に至らしめた手段などが綴られており,その端々に生前の様子が垣間見えた。

 

ある自殺現場には,何枚もの履歴書,交通誘導に用いる赤い棒,工事用ヘルメットなどが残されていたそうだ・・・。

僕は一瞬息が止まったような気がした。

 

 

とても他人事とは思えない!

 

きっと頑張っていたのだ。

苦しみに耐えながら頑張ったけど・・・どうしても無理だった。

そんな思いが伝わってくるような気がした。

 

死者の口は二度と開かないが,生活痕は彼の苦しい胸の内を雄弁に語っている。

 

彼を自殺に追い込んだかもしれない現代社会,そして僕自身もこのままじゃいけないと思った。

何ができるだろうか。

とにかく『何かをやらなきゃ』と思わずにはいられなかった。