打たれ弱くて何が悪い!!

打たれ弱いがために,38歳にして,うつ病&休職そして退職した僕の日常。キャリアらしいキャリアもない(つまり割の良い転職不可)。だからといって過酷な労働環境も耐えられない。でも生きなくちゃならない。そんなジレンマに陥った僕の試行錯誤の日常です。うつ病&休職は,いろいろな事を気づかせてくれる良いきっかけだと思います。同じような境遇の方の参考になるかもしれません。良かったらご覧になってください。

僕は大企業向きではない

ご存じの通り,僕はネグレクトされた子供たちの相手をするNPO法人でボランティアをしている。法人の事務所と子供を預かる施設の場所は別であり,普段は施設の方に直接行き来しているだけである。でも最近は,何かと理由をつけては事務所の方にも顔を出している。ボランティアの身分で差し出がましいとも思うが,他の職員とも子供の事や事業の方向性についても話をしたいからだ。僕だっていい大人だし社会人だから,そういうことにも当然関心は強い。嬉しいことにNPO法人の代表は,そんな僕の事を買ってくれているように感じる。以前「心理学的に子供のことを見立てて欲しい」と僕に声をかけてくれた。今回は「いつもの子供とは別に自閉症の子供を預かっているが,その子も今後相手をしてもらえないか」と話をくれたからだ。その連絡が「明日も皆さんと話がしたいので事務所に寄らせてもらいます」と僕が連絡を入れた後に,代表から直接電話で来たものだから,きっと僕の前のめり・・・・な姿勢が好意的に受け入れられたのだと思っている。

 

サラリーマンをしていた頃には,なかなか味わえなかった感覚だ。自慢でも何でもないが,僕はいわゆる大企業に所属していた。そこでは,僕が関連部署から必要とされていることはわかっていながらも,何か空虚なものを感じていた。乾いた関係性だったように感じる。組織の大きさが理由なのかもしれない。仕事は専門化されており,事業の方向性に興味を持つことはあっても,一専門職の僕に意見を求められることはない。当たり前だ。良い悪いではない。単純に僕はそういう組織に向いてないのだと思う。大きな組織でも,皆,事業感覚を持って働けているところもあれば,そうでないところもある。僕は後者に属していたのだろう。「たったこれだけのことを気付くのに38年もかかったのか」と一瞬落ち込みもしたが,すぐに気分は切り替わった。自分の気持ちを再確認できたからだ。ぶれない方向性だけは決まった。あとは具体的にどう落とし込んでいくかだ。残された時間は少ないが楽しみでもある。