打たれ弱くて何が悪い!!

打たれ弱いがために,38歳にして,うつ病&休職そして退職した僕の日常。キャリアらしいキャリアもない(つまり割の良い転職不可)。だからといって過酷な労働環境も耐えられない。でも生きなくちゃならない。そんなジレンマに陥った僕の試行錯誤の日常です。うつ病&休職は,いろいろな事を気づかせてくれる良いきっかけだと思います。同じような境遇の方の参考になるかもしれません。良かったらご覧になってください。

休職して家でゴロゴロは悪い事か?

ゴロゴロが一番安心

うつ病になると,とにかく朝が辛い。

気分が重すぎて起きられないのだ。そして昼間になっても,外出する気力がないため,ひたすら家でじっとしていた。じっとしているといっても,布団に入って眠っているわけである。暖かい布団に入って眠っていると,安心するのか,うつな気分が和らぐのだ。うつ病の方の中には「休職して会社に迷惑かけて申し訳ない」という気持ちを抱く方もおられるようだが,僕には到底そんな余裕はなく,自分のうつな気分に耐えるだけで精一杯だった。休職してから2〜3ヶ月くらいはそんな日々が続いた。

 

薬が効き始めた

月に2回は精神科に通院しており,薬を処方して頂いている。何種類か試したが,僕にはパキシルというのが比較的あっているようだ。飲み始めてしばらくすると,落ち込みが少なくなったように感じた。薬の効果が現れ始めたことで,外出ができるようになった。外出といっても,せいぜい日々の買い物や散歩程度である。職場復帰など到底できる精神状態ではない。すぐにぶり返すことが目に見えていたからだ。それくらい上司や職場という場所にも嫌悪感を抱いていた。薬だけでうつ病が克服できるとは思っていないが,最初のとっかかりとしては必要な一歩だと思う。その一歩がなければ,他のどんな前向きな行動も取り組めないからだ。

ちなみに,パキシルなどの新薬だけでなく,漢方も視野に入れても良いと思う。

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僕は漢方も服薬しているが,うつ病を引き起こした原因と考えている動悸やパニック的な症状に効いていると感じる。実際,動悸の際服用していたソラナックスの使用回数がグッと減った。僕の場合,桂枝加竜骨牡蠣湯というツムラでいう26番を使用している。

 

前を見始めた

外出ができるようになったことで,先のことについて考える余裕が出てきた。休職した当初は,経済的事情などを考えて,職場復帰を目指していた。今の生活レベルを落としたくないと思っていたからだ。落としたくないというか,落とすことに耐えられないと思っていたのである。でも,家族や住まいなど,冷静に考えると自分はすでに満ち足りた環境にいるということがわかったため,そんなものにしがみつく必要はないと思うようになった。そう思うようになってからは,嫌悪感に満ち溢れた職場への復帰ではなく,新たな道を目指してみようという思いを持つようになった。ただ,この頃は具体的に何がしたいというのはなかった。というよりも,そもそも打たれ弱い僕でも務まる仕事があるものかと思っていた。

 

それでもなおゴロゴロする

薬が効き始め,外出できるようになっても,家にいるとついついゴロゴロすることも多かった。ゴロゴロしてはネットをして仕事のことなどについて情報収集した。そして,ゴロゴロが飽きると,図書館や本屋にでかけて,将来設計に関する本を読みあさった。なんともだらけた生活のようだが,この時間はとても重要だと思う。すでにアラフォーとなった僕が,一から再出発するのだから安易に決められるわけがない。この時に,あーでもない,こーでもないと時間をかけるからこそ,大事なものを見つけた時に安心して突き進めるのだと思う。うつ病の時は,ゴロゴロしながらでもいい,興味のあるものを自分のペースで先に進めるのがいいと思う。休職はそのための時間だと思って,僕は将来について熟慮を重ねた。もちろん,そのゴロゴロを暖かく見守ってくれた妻には大変感謝している。

 

知っとくと安心

うつ病になると経済的な事で不安になりがちだ。休職したとたんに給料がなくなり生活が行き詰まるのではないか?と考えたりしないだろうか。何も知らない僕はそう思っていた。でも,多くの方はご存じだと思うが,健康保険からの傷病手当金など,しばらくの間ある程度のお金はいただける。安心して心身を休めてもらいたい。その他にも利用できる福祉制度があるので,是非参考にしていただきたい。障害者枠のでの就職を目指すなど,今後の選択肢を知ることは精神的な安定をもたらしてくれるはずだ。

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